<コンピューターの思考アルゴリズムの説明>
コンピューターがで、プレイヤーがです。
<レベル1>
┌─┬─┬─┐ ★左図はコンピューターの手番です。
│・│・│・│ ★「勝てるなら勝つ。」(1手読み)
─x─┤  xに打ってきます。
│・│・│・│ 
├──┼─┤ 
│・│・│・│ 
└──┘ 

┌──┬─┐ ★左図はコンピューターの手番です。
│・│・│・│ ★「プレイヤーのリーチを止める。」
─x─┤  xに打たなければ次の手でコンピューターが負けてしまう(2手読み)ので、
│・│・│・│  xに打ってきます。
├──┼─┤ 
│・│・│・│ 
└──┴─┘ 

┌─┬─┬─┐ ★左図はコンピューターの手番です。
│・│・│・│ ★レベル1は、プレイヤーのコマを決してはさみません。
─x  xに打つとプレイヤーのコマをはさむことになるので、
│・│・│・│  xには打ってきません。
├─┼─┼─┤ 
│・│・│・│ 
└─┴─┴─┘ 

─┬─┬─┐ ★左図はコンピューターの手番です。
│・│・│・│ ★xに打つことは、はさむことになりますが、
─x  打った瞬間に勝利が決定するので、この場合はxに打ってきます。
│・│・│・│ 
├──┤ 
│・│・│・│ 
└──┴─┘ 

★レベル1では、簡単にプレイヤーが勝利できるので、はじめてプレイする人が、
 コマの動かし方等を理解したり、このゲームになじんだりするのに好適です。
 (後手の1手目は先手の1手目のとなりに打たなければ負けてしまうということや、
  コマの移動は上の世界⇔下の世界ということなどを理解するためのトレーニングになります。)
★プレイヤーにリーチが無い場合は、コンピューターはリーチを作ろうとしてきます。
 (同時に複数のリーチが作れる場合は、最も多くリーチが作れる場所に打ってきます。)
<レベル2>
★「勝てるなら勝つ。」「プレイヤーのリーチを止める。」
この2つはレベル1と同じです。

★レベル2ではコンピューターは、プレイヤーのコマをはさんで飛ばします。
 飛ばした結果、プレイヤーにリーチが発生しないように考えます。(3手読み)
 プレイヤーにリーチが発生しない場合は、コンピューターがリーチを作ろうとしてきます。
 コンピューターはリーチの数をかぞえ、できるならば同時に多くのリーチを作ろうとしてきます。
<レベル3>
★レベル1、2では、コンピューターはリーチの数だけを考えていましたが、
 レベル3では各列の配置を得点を付けることによって、盤面の良し悪しを判断します。

IE F G HJ
A─┬─ ★4マスで構成される列は、A〜Jの10本あります。
 │・││・│  (A列〜D列は横。E列〜H列は縦。I列、J列は斜め。)
B─┼─┼─ ★A列はのリーチなので、にとって高得点です。
 │・│・││ ★E列はが2つ並んでいますが、次の手で3連を作ることはできない
C├─┼─┼─┤  ので、にとって高得点ではありません。
 │・│・│・│ ★H列はが次の手でコマをこの列に入れても4連になるだけで、勝利ではない
D└─┴─┴─  ので、にとって低得点です。

Q N O P R
 ┌─┬─┬─┐ 
K││・│ ★3マスで構成される列は、左図のK〜Rの8本(Q列、R列は斜め。)と、
 ├─┼─┼─  左下図のS〜Vの4本あります。
L││・│ ★K列はのリーチなので、にとって高得点です。
 ├─┼─┼─┤ ★L列はをはさむことができるので、に少し得点が入ります。
M││・│ ★にとって、O列は埋まった2連ですが、M列は空いている2連なので、
 └──┴─┘  M列の方が少し高得点です。

┌─T─S─┐ ★S列〜V列は、上の世界での3マスで構成される列です。
│・│・│・│  下の世界の列と同様に得点を付けます。
U─S─T─V 
│・│・│・│ 
S─U─V─T 
│・│・│・│ 
└─V─U─┘ 

★このようにしてすべての列の得点の合計で盤面を評価します。
★プレイヤーのコマをはさんで飛ばした盤面が、プレイヤーにとって十分不利であれば、
 その次の盤面がコンピューターにとって有利になるように考えます。(4手読み)
<レベル4>
★レベル4では「硬いリーチ」を考えます。
 ┌─┬─┬─┐ 
 │・││・│ ★左図はの手番です。
X─┼─┤  がどう動こうとも、その次の手でが勝利できます。
 │・│・│・│  X列はの「硬いリーチ」です。
 ├─┼─┼─ 
 │・│・│・│ 
  

 ┌─┬─┬─┐ 
 │・││・│ ★左図はの手番です。
X─┼─┤  がX列に移動してくれば、その次の手では勝利できません。
 │・││・│  よって、X列はのリーチですが、「硬いリーチ」ではありません。
 ├─┼─┼─ 
 │・│・│・│ 
 ─┘ 

 ┌─┬─┬─ 
 │・││・│ ★左図はの手番です。
X─┼─┤  が右下ではさんだコマをX列に飛ばせば、その次の手では勝利できません。
 │・│・│・│  よって、X列はのリーチですが、「硬いリーチ」ではありません。
 ├─┼─┼─┤ 
 │・│・││ 
 ─┘ 

     Y
 ─┬──┐ 
 │・│・││ ★左図はの手番です。
 ├─┼─┼─┤  はX列のリーチを防ぐことができますし、Y列のリーチを防ぐこともできますが、
 │・││・│  同時に両方を防ぐことはできないので、その次の手でが勝利できます。
X─┼──┤  この盤面はの「硬いリーチ」です。
 ││・│・│ 
 └─┴─┴─ 

★硬いリーチを作れば、その次の次の手で必ず勝利できることになります。
★コンピューターがプレイヤーのコマを飛ばした後、プレイヤーが1手動いただけで硬いリーチを作ることができてしまうならば、
 その次の次の手でコンピューターは負けてしまうので、これを防ぎます。(5手読み)
<定石>
★コンピューターが後手の1手目を打つ際、先手の1手目の隣の上の世界に打ってきます。

B─C─D─E ★コンピューターが先手の2手目(全体の3手目)を打つ際の禁じ手。
│R│・│・│  (これは指示していただいた禁じ手です。)
F─G─H─I  G、D、の次にLには打ちません。
│・│・│・│  G、J、の次にLには打ちません。
J─K─L─M  H、C、の次にKには打ちません。
│・│・│・│  H、M、の次にKには打ちません。
N─O─P─Q  K、F、の次にHには打ちません。
         K、P、の次にHには打ちません。
         L、I、の次にGには打ちません。
         L、O、の次にGには打ちません。
         (もしコンピューターがこの手を打つと、プレイヤーが負ける可能性が高いという理由で、この禁じ手を
          指示していただいたのだと思いますが、レベル4はできるだけコンピューターを強くしたいので、
          この禁じ手は、レベル1・2・3にのみ実装しています。)
         (指示していただいた中で、L、I、G、O(L→P)で後手必勝と書かれていましたが、
          その次に先手はNに打って後手をはさむことができるので、後手必勝ではありません。)

★先手の2手目(全体の3手目)、ここに打つと負けてしまう!
 (レベル4では、コンピューターが先手の場合はこの手を打ちません。)
L、I、の次に、Oに打つと負けます。Q、M、G(L→E)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Qに打つと負けます。O(L→B)、L、Gで、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Bに打つと負けます。O(L→Q)、L、Gで、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Fに打つと負けます。O(L→C)、L、Qで、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Cに打つと負けます。O(L→F)、L、Qで、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Hに打つと負けます。O(L→B)、L、G(H→Q)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Kに打つと負けます。O(L→B)、L、G(K→Q)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Mに打つと負けます。O(L→B)、L、Q(M→G)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Eに打つと負けます。O(L→M)、L、Q(M→N)、そして先手はM(I→P)またはP(O→M)で
     後手のBAD3を作りますが、後手は先手のコマを2ケ飛ばし(B、R、へ)、
     先手がどう動こうと、後手はBAD3をいちどずらしてまた元にもどすことができるので、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Pに打つと負けます。O(L→N)、L、Q(P→E)、そして先手はM(I→P)またはP(O→M)で
     後手のBAD3を作りますが、後手は先手のコマを2ケ飛ばし(B、R、へ)、
     先手がどう動こうと、後手はBAD3をいちどずらしてまた元にもどすことができるので、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、Nに打つと負けます。O(L→P)、L、Q(P→E)、そして先手はM(I→P)またはP(O→M)で
     後手のBAD3を作りますが、後手は先手のコマを2ケ飛ばし(B、R、へ)、
     先手がどう動こうと、後手はBAD3をいちどずらしてまた元にもどすことができるので、後手が必ず勝つことができるからです。
L、I、の次に、下の世界に打つと負けます。説明省略しますが、後手が必ず勝つことができるからです。
すなわち、L、I、の次に打っても大丈夫な場所はG、J、Dのみです。
上記ではLで始まるパターンを説明しましたが、これを90度ずつ回転したパターンと、さらにその鏡像のパターンがありますので、
8倍の数のパターンが存在します。

★L、M、で始まった場合について。
L、M、の次に、Iに打つと負けます。E(I→R)、I、K(L→Q)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、M、の次に、Eに打つと負けます。K(L→G)、L、C(G→J)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、M、の次に、Hに打つと負けます。C(H→N)、H、K(L→E)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、M、の次に、下の世界に打っても、先手必敗にはならないようです。
この他にも先手必敗の場所があるかどうか検討中です。
上記も回転と鏡像で8倍の数のパターンが存在します。
(ちなみに、L、M、の次にKを打つのは悪い手ではないようですが、2つはさまれるのは印象が良くないのでKには打ちません。)

★L、Q、で始まった場合について。
L、Q、の次に、Iに打つと負けます。G(L→P)、L、O(P→B)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、Q、の次に、Eに打つと負けます。G(L→P)、L、O(P→B)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、Q、の次に、Mに打つと負けます。I(M→O)、M、G(L→E)で、後手が必ず勝つことができるからです。
L、Q、の次に、下の世界に打つと負けます。説明省略しますが、後手が必ず勝つことができるからです。
この他にも先手必敗の場所があるかどうかは検討中です。
上記も回転と鏡像で8倍の数のパターンが存在します。
(ちなみに、L、Q、の次にGを打つのは悪い手ではないようですが、2つはさまれるのは印象が良くないのでGには打ちません。)

★後手の1手目(全体の2手目)、ここに打つと負けてしまう!
 (レベル4では、コンピューターが後手の場合はこの手を打ちません。)
後手の1手目は、先手の1手目の隣に打たなければいけないことはよく知られていますが、隣であっても次の場所はだめです。
L、の次に、Gに打つと負けます。B(G→C)、G、D(C→Q)で、先手が必ず勝つことができるからです。
(同様に、Gで始まった場合はL、Hで始まった場合はK、Kで始まった場合はH、に打つと負けます。)

★コンピューターは上記定石で負けないように考えて打ちますが、上記定石を利用して攻撃してくることはありません。